ヒーロー小学生
木造住宅の火災で取り残された高齢女性を、サッカークラブの練習を終えてたまたま通りがかった10歳の少年が救出。少年の冷静かつ勇気ある行動は新聞に取り上げられ賞賛を浴びた。
さらにその少年は1年後、川で溺れた小学2年生の男児を救出し再び大きく報道される。
その少年……源田幸次郎は、いつしか“ヒーロー小学生”と呼ばれるようになった。
彼は顔立ちも大変に良いため、多くのファンをも獲得した。しかし、どんなに褒められても、もてはやされても、彼は自惚れなかった。
「獣のエナジーを人助けに使うことが、正しいと思ったからです」